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最終確認: 2026年5月出典 2

バリューアットリスク

ポートフォリオのバリューアットリスク(VaR)を計算します。

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プリセット

  • 📌 保守的95%信頼水準
  • 📌 標準的99%信頼水準
  • 📌 ストレステスト99.9%信頼水準
万円
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このツールについて

バリューアットリスク(VaR)計算ツールは、お客様の投資ポートフォリオが将来どの程度の損失を被る可能性があるかを定量的に評価するための強力なツールです。このツールは、特定の信頼水準と期間において、ポートフォリオが被る可能性のある最大損失額を推定します。 いつ使うべきか:新規の投資を検討する際、現在のポートフォリオのリスク水準を定期的に確認する際、あるいは市場の変動が激しい時期にリスクを再評価する際などに非常に役立ちます。また、金融機関においては、規制当局へのリスク報告義務を果たすためにも不可欠な指標です。 なぜ使うべきか:投資におけるリスクは常に存在しますが、それを感覚的に捉えるだけでは不十分です。VaRを計算することで、「95%の確率で、向こう1ヶ月間に〇〇円以上の損失は発生しないだろう」といった具体的な数値を把握できるようになります。これにより、ご自身の投資戦略がリスク許容度に見合っているかを確認し、必要に応じてポートフォリオの構成を見直したり、ヘッジ戦略を検討したりする際の客観的な根拠を得られます。漠然とした不安を具体的なリスク指標に変換することで、より冷静かつ戦略的な意思決定を支援し、予期せぬ市場変動から大切な資産を守るための準備を整えることができます。投資の不確実性を管理し、より安心して投資活動を続けるために、バリューアットリスク計算ツールをぜひご活用ください。

計算の仕組み

バリューアットリスク(VaR)は、統計的な手法を用いて、特定の信頼水準(例:95%)と期間(例:1日、1ヶ月)におけるポートフォリオの最大損失額を推定します。このツールでは、主に「パラメトリックVaR」の考え方に基づき計算を行います。 計算のプロセスは以下の要素を考慮します: 1. **ポートフォリオ価値 (portfolioValue):** 現在の投資ポートフォリオの総価値。 2. **信頼水準 (confidenceLevel):** 損失がこの値を超える確率をどこまで許容するか(例:95%信頼水準は、5%の確率でこのVaRを超える損失が発生する可能性を示唆)。 3. **ボラティリティ (volatility):** ポートフォリオの価格変動の度合い。市場の不確実性を示す重要な指標です。 4. **オプション関連入力 (stockPrice, strikePrice, timeToExp, riskFreeRate):** ポートフォリオ内に株式オプションなどのデリバティブが含まれる場合、これらの情報(原資産価格、行使価格、満期までの期間、リスクフリーレート)を用いて、オプションの価値やリスク感応度を評価し、ポートフォリオ全体のリスク寄与度をより正確に算出します。 これらの入力に基づき、統計的な分布(多くの場合、正規分布を仮定)を用いて、指定された信頼水準に対応する標準偏差の倍率(Zスコア)を求めます。そして、ポートフォリオの価値、ボラティリティ、期間、Zスコアを組み合わせて、VaRを算出します。この数値は、「設定された信頼水準において、一定期間内にこれ以上の損失が出ることは稀である」という最大損失額の目安を提供します。

使用例

例1:標準的なポートフォリオのリスク評価

1億円のポートフォリオについて、95%の信頼水準で1日後のVaRを計算し、リスク水準を把握します。

入力値:
  • ポートフォリオ価値: 10,000 万円
  • 信頼水準: 0.95 %
  • ボラティリティ(年率): 0.15 %
  • 株価: 1,000
  • 行使価格: 1,000
  • 満期までの期間: 0.5
  • 無リスク金利: 0.01 %
結果: 約1,560,000円

この結果は、1億円のポートフォリオにおいて、95%の確率で翌日に156万円を超える損失が発生することはない、ということを示しています。逆に言えば、5%の確率で156万円以上の損失を被る可能性があります。これは、ポートフォリオの現在のリスクレベルを理解する上での基準となります。

例2:信頼水準を上げた場合の影響

例1と同じポートフォリオで、より厳格な99%の信頼水準でのVaRを計算し、リスク評価の変化を確認します。

入力値:
  • ポートフォリオ価値: 10,000 万円
  • 信頼水準: 0.99 %
  • ボラティリティ(年率): 0.15 %
  • 株価: 1,000
  • 行使価格: 1,000
  • 満期までの期間: 0.5
  • 無リスク金利: 0.01 %
結果: 約2,205,000円

信頼水準を95%から99%に引き上げたことで、VaRは156万円から約220.5万円に増加しました。これは、より高い確率で「これ以上の損失は発生しない」と見込むためには、より大きな損失額を考慮する必要があることを意味します。リスクをより厳しく見積もりたい場合に、信頼水準を上げることが有効です。

例3:ポートフォリオのボラティリティがリスクに与える影響

例1と同じ条件で、ポートフォリオのボラティリティが年間15%から25%に上昇した場合のVaRを計算します。これにより、市場の変動性がリスクにどう影響するかを把握します。

入力値:
  • ポートフォリオ価値: 10,000 万円
  • 信頼水準: 0.95 %
  • ボラティリティ(年率): 0.25 %
  • 株価: 1,000
  • 行使価格: 1,000
  • 満期までの期間: 0.5
  • 無リスク金利: 0.01 %
結果: 約2,600,000円

ポートフォリオのボラティリティが上昇したことで、VaRは約156万円から260万円へと大きく増加しました。これは、市場の変動性が高まると、同じ信頼水準であっても、より大きな損失が発生するリスクが高まることを示しています。ボラティリティの高い資産を多く含むポートフォリオでは、VaRも大きくなる傾向にあります。

計算方法の解説

バリューアットリスク(VaR)

VaR = μ - σ × z。信頼水準95%の場合、1日の最大損失額を推定します。

よくある質問

VaRは、予測される最大損失額を保証するのですか?

VaRは、設定された信頼水準と期間において、通常時に発生しうる最大損失額を統計的に推定するものです。例えば、95%の信頼水準であれば、残りの5%の確率でVaRを超える損失が発生する可能性があります。したがって、VaRは絶対的な最大損失を保証するものではありません。

信頼水準はどのように選べばよいですか?

信頼水準は、お客様のリスク許容度、分析の目的、または業界の慣行(例:金融機関の規制要件)に応じて選択します。一般的には95%や99%がよく用いられますが、より保守的なリスク管理を行う場合は99.9%が採用されることもあります。

VaRの計算期間はどのように設定すればよいですか?

VaRの計算期間は、リスクを評価したい時間軸に合わせて設定します。短期的な市場リスクを把握したい場合は1日や1週間、中長期的な戦略評価には1ヶ月や1四半期などが選ばれます。期間が長くなるほど、VaRの値も大きくなる傾向があります。

よくある質問

使用のコツ

  • 信頼水準と期間は、お客様のリスク許容度と分析の目的に合わせて慎重に設定しましょう。
  • 入力するボラティリティは、過去の市場データだけでなく、将来の市場見通しやポートフォリオの特性も考慮に入れることで、より現実的なVaRが得られます。
  • VaRは、ポートフォリオのリスクを把握するための一つの重要な指標ですが、それだけで判断せず、期待ショートフォール(ES)やストレステストなど、他のリスク指標と組み合わせて多角的に分析することをお勧めします。
  • VaR計算の精度は、portfolioValueやvolatilityといった入力データの正確性に大きく左右されます。常に最新かつ正確なデータを使用するように心がけましょう。
  • VaRは「通常時に発生しうる最大損失」を示すものであり、予測不能な巨大な市場変動(テールリスク)を完全に捉えるものではないことを理解し、その限界も考慮した上で活用しましょう。

関連する知識

参考文献